やっと移住先の話をします

ハッピーニートな生活を初めて数週間、何をしているのかというと、主に家事である。あとハード目のお掃除。
丹波で？そう、丹波で。

古民家で男女７人暮らし

私は今、みんなの憧れ古民家に住んでいる。女３人男４人の計７人の共同生活、これはもう誰が聞いてもテラスハウスを思い浮かべるわけで、一つ屋根の下、あんなことやこんなことが起こるんじゃないの？人数的に一人敗北者が出る構図やん、とニヤニヤしちゃう気持ち、お察ししますよ。

けれどテラスハウスっていうより、どちらかというとここは森のどうぶつえん、いや合宿所。もといズッコケハウスだ。
今日は、そんな愉快な面々をご紹介します！

先日麦わらの人と出会ったというくだりはお話したが、この人がこの家の家主である。何をしている人かというと一言で説明するのは難しいが、簡単に言うと全国各所を回りながら人の話を聞いて、人の背中を押す、みたいな事をしているお坊さんみたいな人だ。通称サトリくん。彼が募った人々が各所から集まりこの家に住んでいる、というわけ。
色々と飛び回っててほぼ家にいない人で、たくさんの猫を好きなだけ拾ってきて、猫たちに家を占領されちゃってるみたいになっている。うっかりが止まらない、壮大な愛の持ち主だ。

もう一人が、ここの寮母的な役割を兼ねて住んでいるコトリちゃん。コトリちゃん、というのはご飯を小鳥の様にしか食べなかったことから安直につけたニックネームなので、絶賛ベターな名前を募集中なのだが、小鳥のように機敏に動き回りつつも、気持ちがコトリと音を立てる瞬間にとても素直に向き合う繊細さを持ちわせている子なので、なんかコトリちゃんで良い気もしてきた。彼女は今ここでゆっくりと過ごしつつも、もともとフリーでバリバリ働いていたデキる女である。この家のツッコミ担当。エネルギー有り余ってたまに危なっかしくも、彼女の作る和食はすごく優しい味がするんだよ。

女子二人目はバタコさん。彼女は朝から晩まで働いてほぼ家にいないのでまだじっくり話したことがないのだが、その名の通り、パン屋さんで働いている。月の暦で半月はパンをつくり、あと半分は旅をする、という地元では有名なパン屋さんに弟子入りしたばかりということで、ちゃくちゃくと仕事をしているようです。このパン屋さん、予約が何年待ちという大人気のお店らしいのですが、先日たまたま一口、ありがたく頂戴する機会があって頂いてみたらば、それはそれは美味でした！
彼女はほんわかとして、でもちゃくちゃくとして、まさにバタ子さんのような女の子です。

さて、続いて男子ズッコケ３人組を紹介します。一人目、ロマンくん。
ロマンくんは別名王子というニックネームも持っているのだが、バファリンも見習って欲しいほどの壮大な優しさの持ち主。ここで農業の学校に通っています。最近日焼けしすぎて暗闇だとその姿を確認するのが困難であるが、明るいところでみると人の心をふやかしてしまう様な笑顔で迎えてくれますよ。学校で作った野菜をいつも沢山持ち帰ってくれる、純朴なロマンチスト。そのとめどない優しさを私に付け込まれ、最近は私の専属マッサージ師になりつつある（マジでごめん）。この家のボケ全部拾う担当。

ズッコケ二人目スネオくん。我が家のno.1ゴキゲン野郎。
寝ている時と食べている時以外ほぼぶっ続けで口からデマカセを奏でている。とても若いのに漂う昭和感、何かはわからないけどタダモノじゃない感あり。彼もロマンくんと共に農業の学校に通っているが大の寝坊助で、毎朝ロマンくんが甲斐甲斐しく「スネオくん、朝やで」と起こしに来るのはもう親切というより懇願に近いが、それをガン無視して寝続けている。そして鼻歌を歌いながら起床してくる図太さはもはや尊敬に値するが、時々スネたことをいう繊細さが垣間見れるのがこれまたかわいい。この家の大ボケ担当。

ズッコケ三人目ノビタくん。中国からの留学生の彼は、いつものびのびと、人のジャッヂを気にすることなく過ごしている感じがとてもいい。マイペースにゲームばかりしているようで、実はとても優秀な学生だ。「学校に行くのは天気次第」と決めているのも実にのびのびとして気持ちがいい。
「家でできる課題を登校してやるの無駄でしょ？」とか、「自分は中国人だから日本語は間違って当たり前」とか、大事なポイントをきちんと押さえているのが何気に大人。時々四川料理を振舞ってくれるのだがこれがまた激辛で、こちらがヒーヒー行っている様子を（＊＾v＾）と見つめてくるのは小憎たらしくて、この家の萌え担当決定。

そしてこのドラマの主人公わたくしドラマちゃん。長いこじらせ期を終え、人との出会いや生きてることにすっかり感動するようになってしまった。最近みんなが可愛すぎてウキウキしていたら、一回りも年下のゴキゲン野郎のスネオくんとキャラがかぶっていると言われて戸惑っている。お掃除番長あらため、ここらでお絵かき番長再始動すべく、作戦を練っています。急に感動したり嬉しくなったりして、人前で笑い転げたり泣いたりすることも厭わない、元メンヘラおばさんです。情緒豊かなだけで、不安定では、ない。

あと忘れちゃいけないのが我らが守り神、豆柴のマメタ。ちょっとポンコツなところがあるけれど、手のかかる人気者。人との距離感がつかめないのか、イマイチどういう気持ちなのかいつも私にはよくわからないのだが、たまに一緒にランニングする仲です。うんこをしたあとの必殺技、ポンコツ後ろ足キックは犬とは思えない下手さで、いつも明後日の方を蹴り散らかすスットコドッコイである。基本的に人をナメているが、コトリちゃんのことはボスと認めている様子。

以上が、古民家シェアハウス、「はなやぎ」の愉快な面々です。
主に私とコトリちゃんが夕食作りを担当しているのだが、ずっこけ三人組の食欲がすごすぎて夕飯作りも毎回なかなかのエクササイズである。これではテラスハウスどころか給食のおばさんだ。30kgの米袋が秒でなくなるんだから、男の子を持つお母さんてほんとにすごいんだなと思う。

いかがでしたか？
それぞれのストーリーを持って集まったなかなかのキャラ揃い。これから起こるみんなのドラマが楽しみだね。みなさま、ズッコケハウス「はなやぎ」の面々をどうぞよろしくね！