ヴィパッサナー瞑想で自分を見つめなおしたら、律儀モノの生理ちゃんの訪問に助けられてイライラ系&オラオラ系の私と出会うことになりました。
しかしタイトルの双子の姉、というのは彼女のことではありませんよ。オラオラ系ドラマちゃんはデフォルトでひょいと顔を出してくるレギュラーメンバーですが悪しからず。
余談だけど、ヤギを飼おうよ
本題に入る前なのだが、余談も余談を少しだけ。
我が家である合宿所、もとい古民家シェアハウスには「はなやぎ」というはんなり素敵な名前がついているのですが、
瞑想中こんな妄想をしていた私です。うんうん、すてきだ。これはなんという素晴らしいアイディアなのだろう!と感動し、目まぐるしい走馬灯の中、この話だけは覚えておかなくちゃ、と心のメモ帳に「花ヤギを飼う」としっかり書き留めていたのです。
ところが帰宅して、家のズッコケファミリーにその旨嬉々として報告すると、
えええええん!!!
予想だにしなかったいけずなリアクションに戸惑いしゅんとする私。
こんなにいいアイディアなのになんでや…。みんな、どうしちゃったの??
目をつむって自問自答。なんでやねん…。
くわっ!!と再び目をあけると、なんということでしょう。
私はまだ瞑想施設でちん、と座禅をくんでいた。
いよいよ現実と妄想の境目が歪み始めた瞬間。寝ているのか起きているのかもよくわからなくなってきたこの状態が永遠に続くかのようで、恐ろしいような、もうこれでいいような。
ともかく私の認識する現実なんて、こんな風に誰にも証明しようのないものなんだなとその脆さを体験した瞬間だった。
中二病が止まらない三十代です。
ちなみに(現実で)帰宅してここまで話したら、みんなにゲラゲラ笑われた。
我が家はこうでなくっちゃね!
急に感動した8日目、ステップ1
かなりの時間をイラついて過ごしていたという事は前回お話していたが、ともかく泣いたり笑ったり溢れ出る情緒に付き合い切るのはなかなかの根性を要するものだった。
しかしながら、それはそれで深い時間ではあるのだけれど、こと「瞑想」ということになると、一体これで大丈夫なのん?雑念がハンパないのですが?と少し焦り始めていた。
よくわからないけど、どうあがいでも逃げ場がないので、ここまできたら諦めてマジメに取り組むと決めた。相変わらずやることといえば、自分の鼻息や体の状態に集中することである。
まったく訳が分かったものではないのだが、ざっくり70時間もこんなことをやっていると、いい加減少しばかり集中力も上がってきて、「状態を見る」ということが少しだけわかった気がした。
お。なるほど感。これは体感するしかないので説明するのはむずかしいのだが、自分の身体を少しだけ距離を置いて眺めるような感じ。私はこれを「宇宙モード」と名付けることにした。
宇宙モードで自分を観察していたら、ああそうか、ここまで想いや思い出や妄想と対峙してきたけれど、私の精神はこの小さな「カラダ」という器に閉じ込められているだけで、私の精神は本当は宇宙みたいに広い空間を浮遊できるくらい、スーパー自由な存在なんじゃないかしら?と思えてきた。
そんな風に思えたあたりで、不思議なことに激しい雑念も存在感を失い始めた。
おお!そうか。
傷ついたり、苦しんだりしたところで、宇宙モードの私はハイパー自由人、「私」がここにいることさえ分かっていれば、外の現実で起こることにあれこれ左右されることもないのではないか。
これぞハイパーイージーモードなのではなかろうか?
そんな気さえしてきたのである。
ところがところが、これには続きがあったのだ。
何やらこれには感動のステップ2がまっていた。
つづく。