闇落ちからの復活劇場

こんなに内情をアケスケに書いたことがないので非常にドキドキしています。闇落ち三部作、と言うわけであと一回。ともかく続きを書いて、今度からは愉快は話をしましょうね。ここまで書くんだから這い上がり方もちゃんと書くよ。マジで闇落ちする5秒前な人は参考にしてみてね☆

ゴキゲン爆上がり中な今は、寒い朝を犬の気持ちで走ったりしています∪・ω・∪

私のいいところあいうえお

攻撃力ゼロになった私は、風が吹いたら消えてしまいそうな透明さで、サトリくんに相談しに行った。去年の暮れに「そんなことで泣かなくても大丈夫」なんつって相棒の肩を叩いていた私が、今全く逆の立場にいてメソメソしているのである。ちくしょー!

自分とか誰かを恨んだりするような気持ちがもうないので、軽やかだ。しかし好きなことも楽しいことも感じられない。軽やかというにはあまりにもスカスカ。人の話も景色も色も音も、本来の情報の半分も受け取れていないみたいで怖かった。ステップ2、自分の感覚が一つも信じられなくなっちゃうの巻である。

あんなにドラマしてた自分が、何にも心動かない。こんなグレー色な世界がまだあった…なんでまたこうなっちゃったんだろう?なんて事を思うと、寂しくて仕方がなかった。

泣きながら食べたパンの味。ぜんぜん思い出せない
今見るとどうかと思うけどリアルにこんな。

自分のことで人前で大泣きしたのなんか、何年ぶりか分からないけど、この時は赤ちゃんみたいにわんわん泣いた。信頼できる他人にここまで心開くというのは結構な勇気ではあるのだけど、攻撃力ゼロに加えて、防御力もゼロになると、人前でお漏らしするくらい恥ずかしいことができるようになる、という事がわかりました。

え?
まじかよ
イケメンなの?

「は」になったあたりで日が暮れて、仕事に向かうサトリくんと別れた。

愛…サトリくん、めっちゃいいやつだな…。

ところがそんだけ丹精込めて渡してくれた愛を、どういうワケか受け取りきれていない自分がいた。なんてこった。一体どうしちゃったんだ、私は。

ここまできたら、普通イヤでも回復するもんだろうが。頭の中ではほぼ正解が見えているというのに、心もその正解を受け入れる事を望んでいるというのに、私のハートは一体何をそんなに頑なになっているのか?私だってこの時、もういい加減立ち直ると思ったけど思った以上にすっきりしてなくて我ながら引いたよ笑。えーん!

めんどくさい。非常にめんどくさいぞ。
だんだん腹が立ってきた。「私」はここまで素直になろうとしてるのに、素直になりきれない理由のいったいお前はだれなんだ?

いじけるオマエ

一回できたことができなくなった、ということで完全に挫けていたへなちょこメンタルです。これはあれだ。あの名作のこのシーンをエンドレスリピートで脳内再生。

まさかの自分で実演するやつ

色々あってスランプに陥っちゃったいじけんぼうのキキとウルスラの姉さん。このシーンはいつみても泣けちゃうけど、そうそう、私はとてもいじけてしまっていた。

なるほど「いじける」とはどういうことかというと、自分の事が信じられなくなることなんだなというのが分かった。

たとえば、「勇気の湧く石」を頑張って手に入れた私は、これにより勇気100倍になるわけだけども、ある日これが偽物だと分かってしまう、というか思ってしまう。そうすると100倍だった勇気が元にもどるばかりか、「いつからすり替わったんだろう」とか「あんなに頑張ったことが無駄になった」とか「あの商人マジでしばく」とか、そういう事を考えてしまう訳だ。でも「勇気の湧く石」が本物だったのかどうかは、本当はあまり意味がない。大事なのは、私がこの石を本物だと思い込んでいる、というただそれだけなのである…と。

そう、これが正解。

だけども、なんとかストーンとかにそもそもあまり傾倒しない私はここまで頭で分かっていて、信頼できる他人からも「その石は本物やで」と言われているのに、納得していないただ一人の存在がこれまた自分であるという謎。

しつこいぞ。

とてもしつこい。

一体お前は誰なんだよ。

おさらいしてみよう。自信っていうのは、自分を信じるってことなんだなー、ふんふん。自分が信じられないと、自信がなくなって、結果いじけているという状態になるんだなー、ふむ。など、もう完全にバカになっているのでこういうことに普通に感心していたりした。

じゃあ、いじけちゃう前の、元気だった私のあの根拠のない自信はなんだったんだ?なんだったっけ?…アイツ誰だよ、ホントに私だったのか?

ああ、時間が過ぎてゆく…。こういう事を本気でやり切らないと元の世界に戻れないんだから本当に効率の悪い性格である。コスパ悪すぎ人生である。でも一回落ちた穴はとても深くて、あの崖の上で腹踊りをかましていた私は一体どんな奴だったんだよ、という事がマジで思い出せない。

根拠のない自信に包まれていた私の中に生まれた、いじけるソイツを、心の顕微鏡で覗き込む。

「【は】:はげしい。」と言い残して去っていったサトリくんと別れてから約2時間の間、心の顕微鏡を片手にいじけんぼうのキキとウルスラの姉さんの名シーンを脳内でなりきり演じていたら、ある瞬間ピッカーン!!と視界がクリアになった。気分は一休さん。

悩んでいる割に意外と時間が短いのは、毎回激し目に自分を追い込むからだよ笑。どうせ浮き沈みは激しいんだから、ごまかしながらやったら平気で三年くらいウジウジできそうなんだ私は。

ということで一体お前は誰なんだよー!なんでピーヒャラおバカに戻れないんだよう!と揺さぶった結果、まさかの「3人目の長女」に出会ってしまった。

はい何言ってんの?またスピリチュアルなやつですか?って思うでしょう?

3人目の長女に出会った話

さて、いじけるお前は一体誰なんだよー!と揺さぶった結果の話です。

結果はと言うと、今度はまさかのポニョみたいなヤツでてきた。マイジブリワールド炸裂かよ。

以前私は10日間、人体実験的に軽い気持ちでヴィパッサナー瞑想に出かけた際「双子の姉に出会った」という事を書きました。

これは要するに「何かしらの意思を持った細胞の私」の存在に「そこのことを感知するマインドの私」が気づいた、という話だったのだけど、今回はそれに続いて3人目、一番大事にしないといけない「妖精みたいな長女の私」に出会ってしまった。

コイツの事をなんと説明したらいいのかは少し難しいのだけど、「あかちゃんみたいなやつ」もしくは「真ん中の私」とでも言おうか、もしかしたらいわゆる「インナーチャイルド」と呼ばれるやつのことかもしれないのだけど、そこは確認してないので微妙です。

「長女」と私が表現したのは、なんとなくだけど「何かしらの意思を持った細胞の私」も「そのことを感知するマインドの私」も、彼女のために存在しているように感じたからです。(あくまで私がそんな風に捉えた、という話)

さて、ようやく見つけたポニョみたいなそいつは、めちゃくちゃ怒っていた。

色々と言い換えてみると、妖精みたいな長女 = 私のポニョ = 真ん中の私 = 私の本当の本当の気持ち = 潜在意識、みたいな事だと理解しているのだけど、彼女は、無理が生じたにせよ、一部で人と関わる事を諦めてしまったことを、とても悲しんでいた。さらにそこで「平常心を保つ事」と「〜しなきゃ」にかまけて、絵を描くとか文を書くとか、ふらりとどこかに出かけるとかをさせてくれなかったことを、怒っていた。その全部を「好き」かどうか疑ってしまった事にめちゃんこキレていた。

「自信がない」時の嫌な気分は、「マインドの私」が「私」を信じていないことに怒ったり泣いたりしている「真ん中の私」の気持ちそのものなのだと思う。これがいじけるという事なんじゃないかな?

ツボを売りつける一歩手前、くらいにゴキゲンだった私は、こんな事を考えないで普通に勝手にやっていた。勝手に好きな事言って、勝手に反省して、勝手に「好き」を作っていたような気がする。素直に言うとヤバいという自覚はあるけど、多分私は永遠に3歳くらいでいたいのである。

ともかく、3人目の長女のこいつとちゃんと接続しているときは、とにかくカンが冴えているし、キゲンは良いし、悪いことが起こらない。というより悪いことを悪いことと感じないから、いい感じにバカでいられた。マリオでいうとこのスター☆☆☆のような、そんな感じ。
ああ、出てきちゃったねシンクロ率問題再び…。

そしてきっとこれが、然るべきところに軸がある「独楽」状態だと思うのです。

「 真ん中の私 」の声は、普通に聞こえている時は気がつかないのだけど、実は接続しているときはとても声が大きく、でも大事にしないとうっかり機嫌をそこねて奥の方に引っ込んでしまう。耳を澄ませばそこにいるけど、気が付けない人は一生その存在に気が付けず幸運は逃げてゆく。そんなやーつ…それはほとんど妖精みたいな存在だと思う。

だけどもそんなちょっと気難しい妖精をみーんな心の中に宿していて、その子との関係次第で、その人物言うことや態度は変わっているのかもしれないなーなんて想像すると、人と関わるという事の面白みがまたひとつ増えちゃった様な気持ちです。

ああ結局、人が結構好きなんだな私は。という事がわかった瞬間。

黄泉がえりまであとほんの少し。

つづくー!

宮城県生まれ南仏育ちのイラストレーター|デザイナー

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