闇落ちしたら三姉妹になって帰ってきた

はーい闇落ち三部作!もう私はこの話を書く事に飽きてきているけど、大丈夫今回でおしまいです笑。
もうこんな露出過多な事はこの辺にしたいよ。寒いから、色んな意味で!

いじけるアイツはすごい危ない

さて、まさかまさかではありますが、「私」の中には細胞である姉と、さらに妖精みたいな長女がいるという事が分かりました。表面の出来事をキャッチするこの「マインドの私」と合わせるとなんと私たちは三姉妹。

激情劇場の団員たち

さて。

この「真ん中の私」である妖精みたいな長女と「私たち」が接続されていないと、簡単に「いじける」という状態に陥ってしまう。毎日の「モヤ」とか「イラ」を思い返すと、「いじける」はかなりの頻度でそこにいる事がわかりました。しかも「あきらめる」とか「気にしてない」という別の顔をするのも得意な超紛らわしいヤツなので、心の奥のリトルフェアリーに、「ねえねえ、君は今ハッピーかい?」とできるだけいつも丁寧に聞いておく必要がある。

大きな願望を叶えてあげられない時でも、「本が読みたい」とか、「星がみたい」とか、そういう事をなるべく無視しないよう、小さなメンテナンスを自然にやっていた私はキゲンがよかった。

その辺を雑に済ませてしまうと、放置されて大きくなった「いじける」はさらに、怒るとか悲しむとかそんな単純な感情だけじゃなくて、自己顕示とか自己否定とか無気力や妬み、マウントなんていう余計な怪物まで引き連れて来ちゃうから、本当に恐ろしい妖怪みたいなヤツなんじゃないか。

と、いつでも無意識に落ちてしまえる「いじける」のヤバさに今じわじわ気がついて、ちょっと震えています。

イジケル百鬼夜行のみなさま

妖怪イジケルとその奥でジタバタしているリトルフェアリーの攻防戦は、毎日のこんなところで多分行われていて、

いるじゃんこういう人。あるじゃんこういう事。
いるじゃんこういう人。あるじゃんこういう事。

これは極々分かりやすい例だけれども、つくづく、注意深くいないと気持ちの出どころや矛先ってのは見えていないもんだなという事を思いました。
こういう事を言っちゃった日は、本当は本当はすこし釈然としない気持ちになっていないかな?
瞬間的に表面に現れた「モヤ」とか「イラ」は、一瞬相手に向かって出た本当の感情のように思えてしまうけど、本当にそうなのか、ちょっと考える。そうするとそこそこの確率で、敵意は外に向いているように見えて、対象が実は自分だ、ということがあるんじゃないかと思えてきた。

妖精みたいな本心は、無視したらそれだけ悲しんだり怒ったりして訴えてくるわけで、「モヤ」っとするのは「私にはできない」って、信じてあげないからの悲しみ、「イラ」っとするのは「私が好き」って思う事を好きと言わせてあげないからの怒り、じゃないか?
なんて事が、妙に腑に落ちてきた。

うわお。

それをケアできるのは自分しかいないのに、この「モヤ」とか「イラ」は放置の果てには自己嫌悪や自己否定などの形で表面の「私」を猛烈に攻撃するようになる。さらに、それを誤魔化そうとする人はずうぅぅぅっと他人への敵意や不安から逃れることができない…って…すごいトラップじゃんナニコレ…。

当たり前の事が仕組みとして腑に落ちています。

ということで再び震えている今、自分だけじゃなくて他人のフェアリーたちもすこし見えた様な気がしてきている。好きにやっている事に「モヤ」とか「イラ」を向けられる事には慣れていたけど、自分の軸がズレちゃって、こういう心の仕組みが今よく分かる。震えるわ。

こうなると、本当に意地悪をされた時でさえ、「そんな悪意を真に受けるような私でごめんよ、お前はそんなにヤワじゃなかったねマイフェアリー」なんつって、さらりとかわせそうな気さえしてくるよ。
自信のなさとか怒りの誤魔化し方ではなくて、これは向き合い方になるんじゃいのかな。いじけるの穴、以後全力で気をつけよう。

わすれがちなマイハニー

【〜しなきゃ】の呪いもマジであぶない

やる事があるとか、体が疲れているとか、ノイズの多い生活環境とか、省エネモードが必要な時、【〜したい】をするのは時々難しい。でも表面の「私」は、ただのオペレーターみたいな下っ端であって、あまりコイツの能力とか感覚を鵜呑みにしないほうが良いのである。「今日は疲れているな」と思っても、フェアリーが「それでも今歌いたい」と言っていたら、1時間でもカラオケに行ったら良いし、何かを「できないって」悲しくなる前に、それを言っているのが表面の自分なのか本当に奥の本心なのかをちゃんと聞いてみたら良い。フェアリーと接続しておくのは、そういう意味ではちょっとめんどくさい。筋トレみたいものかもしれない。
そんで日々の【〜しなきゃ】は、いつでもその筋トレをサボる言い訳を持って待っているよ。

慣れると調子がいいのだけど一回サボるとめんどくさい

一回「サボるとめんどくさい」の状態になると、もう軸は完全に真ん中からズレちゃってるんだから、いじけるへのホップから鬱までのステップはすぐ目の前である。

「私がこの章の主人公で、私のゴキゲンがまずは一番大事です」ということを公言していたはずの自分がそんな妖怪の穴に落ちてしまったのは、結局のところ、日々の【〜しなきゃ】が、最優先の【〜したい】という私の声をとってしまったからなのだと思う。

しかも、できないことが死ぬほどありながらも「これは大事にしたいな」というのが【正直に人と自分と関わる事をサボりたくない】という事だったのだけど、色々とあってそれを一部諦めるしかなくなって、崖崩れが始まっちゃった。それ一個諦めただけで、簡単に【〜しなきゃ】のトラップに落ちて歯止めがきかなくなってしまった。

面白いくらい思い込みが激しくて効率の悪いやつです

たまーに出て来てくれると助かるっちゃ助かる【〜しなきゃ】な部分は、長女のクセみたいなもので、いつでも出番を待っている。彼女がいないと仕事もタスクもこなせないわけだけど、【〜したい】をあまりにも自然に人に譲ったり、ないがしろにしながら言い訳上手なところがあって、本当に気をつけて付き合って行かないといけない。と、なんか落ち込むとキャストが色々登場するねと驚いていますが、反省の意味を込めて色々と自覚をしているところです。

ポニョみたいな私はなんせ愛情深くて感情豊かすぎて好奇心もあるが、オペレターの私の方はそんなに器用ではないし結構へなちょこだ。一個失敗した事で簡単に自信をなくして、「好き」が何かもわからなくなるようなクソメンタルである。けれども数日かけてブチギレるポニョな長女の声を発見して、こいつが何をしたいのかやっとわかったよ。

ヘタな絵を描く事も、いくつか他の言語を話せる言葉も、感情がものすごい動くのも、それが漏れがちな表情も、不器用すぎてコミュ障だった私が、自分と他人と繋がるためにもらったギフトじゃねえか。
どれでも使ってコミュニケーションしたらいいのに、全部大事にしないのかよ、と。
「How are you? I love you!」って、もう誰にも言わないのかよ、と。

すごい怒っていた。

うわお。
超危なかった。

色々できない代わりに「好き」を沢山もらったのに、それ全部ドブに捨てちゃうとこだったー!
こんなに簡単で大事な事を、本気でわかんなくなりかけてたんだなあと、猛烈に反省したのでした。

そいつの名はウニヒピリ

そんな事に気がついて、は!っとなって、ごめーん!ってなって、「私のバカー!」とビンタして目が覚めて、エンジンの入り方が急ではありますが、そうしてそのまま、とりあえず私は予定より早く丹波を出発したのです。

西会津は「ひととき」に、テントサウナをめざしてブーン!このお話は、またのちほど。

「一回できたのにできなくなった」、要するにやり方がわかっててもできないという状態になった事は結構な衝撃というか恐怖だったのだけど、思った以上のストーリーが入っていて驚いた。
結局のところは【自分を愛しましょう】とか【あなたには生きている価値があります】とか、そういうとても正しいテンプレな文句が正解は正解なのだけど、「頭でわかっているのにできない」しんどさには、あまり響かないもんなんだなということが、とてもよく分かりました。

そういわれてもねえ。

今は、そうだな、元気になれない私の愛しき友人の何人かがきっとこの記事を読んでいると思うので少しくらい何かの参考になれば良いなと思いつつ、根腐れ気味にいじけきった人にももう少し優しくできそうな気さえしているよ笑。

「自分の良いところが一個もわからないー!」って泣いた私は、「自分の奥の奥にいる、他人みたいな小さい本体がいる」と思えた時、その子を愛でるという事が腑に落ちて戻ってこれました。【自分を愛しましょう】とかがピンとこない人は、【マイリトルフェアリーに出会う】というファンシーな方法で元気になれるかもしれないよ!

最近タイムリーに連絡をくれた元気のでない友人たちよ、アッパーだった私も普通に落ちるよ、という事をここに晒しておくよ。安心しろ、私は私でこのようにへなちょこだ。

余談だけど、友人夫婦の営むゲストハウス「ひととき」で、私が泊めてもらった部屋で偶然見つけた一冊の本「はじめてのウニヒピリ」に、タイムリーな事に、「真ん中の私」である妖精の長女について書いてありました。

そいつの名は「ウニヒピリ」。新種のウニみたいな名前してるけど、ハワイの言葉だそうです。

「ウニヒピリ」の声を大事にしましょうね、ということを言っていて、私の闇落ち三部作と繋がりすぎててこれまた震えた。
オ・ホポノポノでは「愛してます」「ごめんなさい」「ありがとう」「ゆるしてください」の4つの言葉で「私」の「記憶」を逐一クリーニングするのだよ…という様なことが書かれているのですが、詳しくは本を読んだ方がよいと思うので気になる人はぜひ。

ヒーリング系の本って正しいことばかり書いてあって、なんとなく手が出ないのだけど、この本はタイムリー過ぎてストンと入って来たよ。
こういう事をただの「偶然」とみるか、「そういう風にできている」と感動するかは自由ですね。ふふふ。

ああ。すごい疲れた。

ものすごい疲れたよ。

今回は一人劇場で思った以上のキャストに出会ってしまったり、こういうやりとりを初めて信頼できる他人の力を借りてやってみて「たすけてー!」っていう事の勇気とか、そういう大事な宝物もオマケでもらった様な気がします。

神様壮大なギフトをありがとう。もう一回言うけど、二度とこういうのはごめんだよ。

結局明日どこに泊まるかも決まってないヤドカリ生活が一番元気だからしばらくウロウロしていたけど、今はコロナのことで無駄に動いても意味がないので、私も春を直前に仕込みをしにお家に帰ろうと思います。

自粛モードが余儀なくされる今、どうかじっとしすぎて「妖怪イジケル」に取り憑かれない様にみんなも気をつけてね。
ネタにしてみたけど、こんなにしんどい事はもうしません!もうあとはバカバカしく生きていくだけであります。

VIVA!とおざかも、オープンが少し延期になってしまいましたが、仕込みに仕込んでワクワクな春を迎えるので待っててね。ビバビバ!

宮城県生まれ南仏育ちのイラストレーター|デザイナー

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